拡散しているのは、トランプ氏が岸田総理大臣について、「会談したがひどいありさまで、彼はグローバリストの操り人形だ」などと批判したとする偽動画です。

ことし4月ごろからSNSの複数のアカウントで広がり始め、12日午後5時の時点で、インスタグラムでおよそ88万回再生されたものがあるほか、「トランプさんの岸田さんへの評価」という文章とともに11日、Xに投稿されたものは、116万回以上再生されていました。

この偽動画は、唇の動きなどに不自然な部分があるほか、せりふを入れれば著名人が発言する動画を自由に作ることができるAIのサービスが使われたことを示すマークも入っています。

このサービスでは、実際には話していないことを話したかように見せる精巧な「ディープフェイク」の偽動画を数十秒で作ることができるようになっていて、こうした偽動画が選挙の前などに広がることが懸念されています。

SNSで広がる動画の中には、たとえ本人が話しているように見えても生成AIで作られたり、全く別の場面での発言を異なる文脈で使ったりする偽動画もあり、感情を刺激されてもむやみに拡散しないよう、注意が必要です。

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