登録せずに違法な高金利で金を貸し付けたとして、警視庁は無職の伊藤輝代子容疑者(51)=横浜市西区中央1丁目=を貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(超高金利)などの疑いで逮捕し、12日に発表した。「全くわからない」と容疑を否認しているという。

 生活経済課によると、伊藤容疑者は2021年8月~22年10月、北海道の40代男性ら2人から法定金利を超える利息計88万4千円を送金させ、受け取った疑いがある。

 同課は、伊藤容疑者は18年11~今年2月、のべ約750人に約2千万円を貸し付け、法定を超える利息約1800万円を受け取ったとみている。

 同課は今年5月、03年に大規模な摘発を受けて解散した指定暴力団山口組系旧「五菱会(ごりょうかい)」のヤミ金グループの元メンバーら4人を逮捕した。伊藤容疑者は4人のうちの1人で、この捜査の過程で、五菱会で顧客名簿などをあっせんしている組織が現在も残っていることが判明。伊藤容疑者はこの組織から顧客名簿を得て自ら客を募っていたと同課はみている。(御船紗子)

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