福井県敦賀市教育委員会は11日、市内の小学校1校で昨年度、毎年義務づけられている健康診断の一部が未実施だったと発表した。担当の養護教諭はその後、県に「実施した」と虚偽の報告をしていたという。

 市教委によると、実施していなかったのは内科検診と歯科検診。健康診断は、学校保健安全法で各校に義務づけられ、同法の施行規則で毎学年、6月30日までに実施すると定められている。ただ昨年度は新型コロナの影響で延期が可能だった。

 養護教諭は、その後実施するつもりだったというが「大きな行事などもあり、実施を忘れてしまった」と市教委や学校に説明。県には前年度の児童の数値を使って虚偽報告したことを認めているという。学校医が学校に指摘し、今月判明した。上野弘教育長は「決して許されないことで、遺憾。誠に申し訳ありませんでした。再発防止に努めたい」と話した。(佐藤常敬)

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