NTTやNTTファイナンスをかたり、国際電話番号からの自動音声やショートメッセージで「未納料金があります」と告げられて金を請求されたとの相談が2022年4月以降で約6千件あったとして、消費者庁は11日、消費者安全法に基づき注意を呼びかけた。約220人が支払ってしまったとしている。
消費者庁によると、電話がかかってきた場合に、自動音声ガイダンスに従って携帯電話を操作したり、指定の電話番号に折り返したりすると、会員サイトやアプリの利用料金名目で「このまま支払わないと裁判になる」などと、電子マネーによる支払いを求められる。
事業者の実体は不明で、会員サイトの名前として「セリア」「バニラ」「スリム」、アプリの名前として「スマート」「スノウ」などを挙げ、料金が1年未納などと虚偽の説明をするケースが多かった。「+1」から始まる北米からの国際電話や、IP電話の「050」がよく使われていた。
各地の消費生活センターなどへの相談は22年4月から今年2月までに約6千件で、約半数が昨年7月以降に国際電話番号からかかってきた。約220人が計約2億7千万円を支払い、60代の男性が4千万円以上支払ったケースもあった。
消費者庁は「心当たりのない料金請求は無視してほしい」としている。〔共同〕
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