大津市で担当の保護司の男性を殺害したとして、殺人容疑で同市の無職、飯塚紘平容疑者(35)=強盗罪で保護観察付き有罪確定=が再逮捕された事件で、男性が自宅で来客対応をしたとみられる形跡があったことが11日、滋賀県警への取材で分かった。自宅で容疑者と保護観察の面接予定があったといい、県警は容疑者がその際に襲って殺害したとみて調べる。

捜査関係者などによると、男性はレストラン経営、新庄博志さん(60)で、死亡推定時刻は5月24日夜。午後7時から容疑者と自宅で面接予定で、容疑者とみられる男が同時刻ごろにインターホンに、数十分以内に立ち去るような姿が周辺の防犯カメラにそれぞれ映っていた。

また、容疑者が新庄さんを通じて紹介され、2022年春から勤務していた県内の建設会社を数カ月で退職し、周囲に「自分は頑張って仕事をしているのに正当な評価をされない」と伝えていたことも関係者への取材で判明。県警は更生指導でトラブルがあった可能性があるとみている。

新庄さんは今年5月26日に自宅で倒れているのが見つかり、刃物で刺されたような傷が10カ所以上あった。容疑者は同28日に銃刀法違反容疑で現行犯逮捕、6月8日に殺人容疑で再逮捕された。強盗罪で大津地裁から19年に懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を受けた。保護観察は今年7月9日までだった。〔共同〕

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