東京韓国学校の校庭に集まった救急車両や消防車両=11日午前10時57分、東京都新宿区で(本社ヘリ「あさづる」から由木直子撮影)

 11日午前9時55分ごろ、東京都新宿区若松町の東京韓国学校の教室内で、誤って催涙スプレーが噴射されたと119番があった。警視庁牛込署などによると、生徒38人が目の痛みを訴え、31人が搬送されたが、いずれも軽傷とみられる。  署によると、休み時間に中等部1年の男子生徒が、別の生徒が持っていた護身用催涙スプレーを噴射した。教室や廊下にいた生徒が被害を訴えた。このスプレーは一度押すと、全て放出されるまで止まらないタイプだったという。  校庭には多数の消防車や救急車が出入りし、通行人や駆けつけた保護者が不安げに見つめていた。高等部3年の男子生徒は「早く帰宅するように先生から言われた。最初は訓練かと思った」と驚いた様子。中等部1年の娘が通っているという40代女性は「何も状況がわからず、心配で様子を見に来た。娘から無事と連絡があった」と話していた。 

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