犯罪収益のマネーロンダリング(資金洗浄)を請け負うグループが摘発された事件で、大阪府警は11日、違法なオンラインカジノの賭け金を資金洗浄したとして、会社役員の藤井亮平容疑者(41)=川崎市=ら13人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)などの疑いで再逮捕した。

府警は認否を明らかにしていない。

再逮捕容疑は2023年1〜8月、不正に登記した会社名義で金融機関の口座を開設し、オンラインカジノの賭け金約7200円を含む計約160万円を送金するなどした疑い。

府警によると、カジノは海外法人が管理する日本人向け会員制マージャンサイト「DORA麻雀」。運営者らは24年2月、京都府警に賭博開帳図利容疑で逮捕され、その後起訴された。

藤井容疑者らは5月、投資詐欺の被害金を資金洗浄したとして組織犯罪処罰法違反などの容疑で逮捕された。捜査の過程で、同容疑者が役員だった収納代行業を自称する富山市の会社「リバトン」などマネロングループの存在が浮上したという。

同容疑者らはSNSなどで募った協力者らに金融機関の法人口座を開設させ、約4000口座を管理。複数の犯罪組織から特殊詐欺の被害金などの資金洗浄を請け負い、手数料を得ていたという。マネロンの規模は少なくとも約700億円にのぼるとみられる。

グループには他にも約30人が関わっているとみられ、一部はすでに出国。府警が行方を追っている。

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