ペーパー会社の法人口座を使った資金洗浄(マネーロンダリング)事件で、大阪府警は11日、違法な賭けマージャンサイトの資金洗浄にも関与したとして、会社役員ら13人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)などの疑いで再逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

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 捜査関係者によると、容疑者グループは昨年1月、大阪府高槻市の男性の名義を借りてペーパー会社を設立し、ネット銀行の口座を開設。送金されたマージャンサイトの賭け金について、他の資金とともに別の口座に移し替え、計百数十万円を資金洗浄した疑いがある。

 このサイトは、英国・マン島所在の法人がサーバーを管理する会員制の「DORA麻雀(マージャン)」。客に賭博をさせて金銭を徴収するなどした疑いで京都府警などが今年2月、サイト運営者らを逮捕し、有罪判決が確定している。

 13人は他人名義でペーパー会社をつくって口座を設け、投資詐欺の被害金を資金洗浄したなどとして先月、大阪府警に逮捕された。いずれの認否も府警は明らかにしていない。

 府警によると、容疑者らは収納代行業などを手がける「リバトングループ」を名乗り、約4千の法人口座を開設。少なくとも約700億円が入金され、月約4億円がグループの取り分となっていたとみられるという。(高井里佳子、小島弘之)

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