特定秘密保護法の運用を監視する衆議院の情報監視審査会は、政府による法律の運用が妥当かどうか審査した結果を年次報告書としてまとめ、11日に額賀議長に提出しました。

この中では、海上自衛隊と陸上自衛隊で、国の安全に関わるとして高度な保全が求められる「特定秘密」の情報が取り扱う資格のない隊員に伝えられるなどの問題が相次いだことについて、特定秘密の保全に関する規範意識の欠如から生じたと指摘しています。

そのうえで、上級部隊への報告義務を怠るなど自衛隊の組織的体質に疑念を抱かざるをえないとして、法令順守の徹底を図るとともに実効性のある再発防止策を講じるよう求めています。

審査会の会長を務める岩屋 元防衛大臣は記者会見で「安全保障環境が厳しさを増している中で極めて遺憾だ。防衛省に猛省を促し、早急な対応を求める」と述べました。

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