【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は10日、米製薬大手イーライリリーの新たなアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」の承認を後押しする意見をまとめた。FDAが近く最終判断する。脳内のアミロイドベータという有害タンパク質を取り除く薬で、臨床試験では投与開始から1年半後の時点で、症状の進行を22%遅らせた。

 病気の原因除去を狙う同種の薬では、エーザイの「レカネマブ」が日米などで既に承認されている。レカネマブは継続投与が必要だが、ドナネマブはタンパク質が除去できた時点で投与を終える想定。日本でも承認申請されている。

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