新潟県のコメの主要品種の「コシヒカリ」は去年、記録的な高温が続いたことなどから、見た目の評価が最も高い「1等米」の比率が4.7%と過去最低の水準となりました。

こうした中、新潟大学の研究チームは、10日、記者会見を開いて、暑さに強いコメづくりの研究を進めるため、クラウドファンディングを始めたと発表しました。

会見の中で研究チームの代表を務める新潟大学農学部の山崎将紀教授はこれまでの研究で「RILX」という暑さに強いコメの系統を発見したと明らかにし、ほかの系統もさらに調査して3年後の新品種登録を目指すということです。

また、暑さに強い栽培方法を確立するため、肥料を追加したり化学薬品を使ったりして効果を調べる研究を新たに始めるということです。

山崎教授は「ことしの夏も暑くなると思う。この栽培対策と新しい品種の公表を早めにできるように学生や職員みんなで頑張りたい」と話していました。

クラウドファンディングはインターネット上の専用のサイトで受け付けていて、集めた資金は研究に必要な物品の購入費などに活用されるということです。

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