対立する暴力団事務所に車を衝突させ、外壁などを壊したとして、警視庁は指定暴力団住吉会系組長の林田大輔(52)=東京都新宿区=、同組幹部の細淵力(41)=埼玉県越谷市=の両容疑者ら18~52歳の男18人を組織犯罪処罰法違反(組織的建造物損壊)の疑いで再逮捕し、10日に発表した。認否は明らかにしていない。

「トクリュウ」引き抜きめぐりトラブルか

 暴力団対策課によると、林田容疑者らは共謀して昨年9月11日午後10時25分ごろ、対立する別の住吉会系組事務所(東京都足立区)の玄関付近に車をバックで衝突させ、外壁などを損壊した疑いがある。

 林田、細淵両容疑者はこの暴力団事務所を襲撃する目的で凶器を持って集まったとして、5月に凶器準備集合容疑で逮捕され、起訴された。男らの下には、SNSなどによる緩やかな結びつきで犯罪に関与する「匿名・流動型犯罪グループ」があり、メンバーの引き抜きをめぐりトラブルになっていたという。

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