気象庁は17日、西日本の各地で黄砂を確認したと明らかにした。18日にかけて九州から東北の広い範囲での飛来が予想されている。場所によっては交通に影響する視界不良を起こす可能性があるとして、注意を呼びかけている。

  • あなどれない、黄砂の健康被害

 同庁によると、17日午前9時までに、大阪、神戸、広島、鳥取、高松、松山、山口県下関の7市の観測地点で観測された。いずれの地点も視界が届く距離は10キロ以上で、風景がぼんやりかすむ程度の濃さだという。

 黄砂は、ユーラシア大陸の砂漠地帯で低気圧の強風に巻き上げられた大量の砂やちりが海を越えて飛来する。日本では春に多く、今年は3月30日に東京都心や大阪市で初観測された。

 黄砂が降ると、屋外の洗濯物や車が汚れたり、飛行機の離着陸などに影響したりする恐れがある。(大山稜)

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