民間信用調査会社の帝国データバンク京都支店は17日、京都市内で「京都焼肉北山」を営むロックス(本社・京都市左京区)が事業を停止し、自己破産を申請する準備に入ったと発表した。負債総額は調査中だという。

 同支店などによると、ロックスは1987年に創業し、ピーク時は京都市内で3店舗を展開していた。「芸能人御用達の店」としてテレビや雑誌で紹介され、俳優ら東映の映画関係者も訪れていたという。黒毛和牛をリーズナブルな価格で提供し、コロナ前は年商1億5千万円前後を計上していた。

 しかし、同業他社との競合激化で売り上げが激減。さらにコロナ禍の時短営業が追い打ちをかけた。2023年春からは下鴨店だけで営業を続けていたが、支払い遅延が度々発生していたという。(日比野容子)

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