大津市の民家で5月、レストラン経営で保護司の新庄博志さん(60)の遺体が見つかった事件で、滋賀県警は8日、同市仰木の里4丁目の無職、飯塚紘平容疑者(35)を殺人容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。飯塚容疑者は別の事件で保護観察となっており、新庄さんは担当の保護司だったという。

 県警によると、飯塚容疑者は5月24日午後、大津市仰木の里東6丁目の民家で、この家に1人で住む新庄さんを殺害した疑いがある。遺体には刺し傷や切り傷が10カ所以上あり、身を守ろうとしてできたとみられる傷もあった。司法解剖の結果、死因は出血性ショックだった。

 同26日午後4時ごろ、リビングでうつぶせに倒れている新庄さんを、訪ねてきた親族が見つけたという。

 その2日後の同28日深夜に、飯塚容疑者は大津市内の路上で刃体6センチを超えるナイフをリュックサックの中に持っていたとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。「山歩きのためだった」と説明したという。

 飯塚容疑者の自宅は、新庄さん宅と約800メートルの距離。(鈴木洋和)

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