第三者委が公表した、兵庫県相生市立中の男子生徒が自殺した原因を調査した報告書

 昨年3月に自殺した兵庫県相生市立中2年の男子生徒について、原因を調査していた市の第三者委員会は8日、複数の同級生から36件のいじめ行為があったと認定し、自殺に至る最も大きな要因だったと結論付ける報告書を公表した。  報告書によると、生徒は中1の頃から同級生に「変態」「きもい」と陰口をたたかれるようになった。中2になると殴る蹴る、首を絞めるといった暴力へとエスカレートし、クラスや部活動で孤立化していった。  生徒は昨年3月10日、自宅で自殺を図り、翌11日に病院で亡くなった。市教育委員会のこれまでの説明によると、自殺前に生徒へのいじめ事案が学校から2件報告されていたが、当事者間で一定の解決がみられたとして経過を見守っていた。  生徒の死亡を受け、学校は在校生へのアンケートや教職員への聞き取りを実施。市教委が昨年6月に設置した第三者委がいじめとの関連を調べていた。


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