国立循環器病研究センターによりますと、5月、入院中に心筋梗塞で亡くなった70代の男性について、病院が死因などを調べる「病理解剖」の予定がなかったにもかかわらず、同じ時期に心筋梗塞で亡くなった別の70代の男性の遺体と取り違えて解剖したということです。

2人の遺体は病院内の同じスペースに安置されていて、解剖の途中でもともと解剖を予定していた男性の体にある手術のあとがないことに気付いたということです。

センターは医師や検査技師による確認が不十分だったとして遺族に謝罪し、病理解剖を行う際の本人確認の方法や手順を定めた新たなマニュアルを策定し、再発防止に努めるとしています。

国立循環器病研究センターは「再びこのような事故を起こさないよう、策定したマニュアルに基づいて病院内のシステム作りを徹底し、信頼回復に向けて取り組みます」などとコメントしています。

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