特殊詐欺被害を未然に防いだとして、愛知県警江南署は6日、「セブン―イレブン江南村久野町平松店」(江南市)従業員でベトナム国籍のグエン・ティ・テュ・ホンさん(25)とオーナーの武田真希(まさき)さん(38)に感謝状を贈った。

 グエンさんは5月12日午後1時半ごろ、高齢の夫婦が4万円分の電子マネーを買おうとしていたため、「おかしい」と思い、不在だった武田さんに電話で連絡した。武田さんは電話で夫婦に事情を聴くと、「パソコン画面に警告が出て、その連絡先に電話をかけると電子マネーを買うように言われた」などと説明したという。

 武田さんは詐欺の手口と思い、警察に電話するように説得。夫婦は通報し、電子マネーを購入しなかったという。

 同店では、過去にも特殊詐欺被害を防止したことがあり、従業員で事例を共有していたという。グエンさんは「被害を防げてよかった」と話し、武田さんは「これからも声かけを続けていきたい」と述べた。

 署によると、市内の特殊詐欺被害は1月~4月末で17件(昨年同期比16件増)発生し、被害総額は約3500万円に上る。署はコンビニに被害防止に向けた協力を呼びかけるとともに、警戒を強化している。(川西めいこ)

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