「死活問題」「今後が不安だ」。トヨタとマツダで一部車種の生産が停止した6日、工場周辺では、従業員や住民らから家計や地域経済への影響を案じる声が相次ぎ、動揺が広がった。

 トヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)で働く20代男性従業員は「生産停止になった車種とは別のラインで働いており、今のところ直接的な影響はないが、今後が不安だ」と言葉少な。宮城大衡工場(宮城県大衡村)で部品の運搬に従事する30代男性は「定時上がりが増え、残業代が稼げなくなるので、お金の面が心配。なるようにしかならない」と眉をひそめた。

 大衡村の小川ひろみ村長は「生産中止は残念だが、一日も早い生産開始に向けて努力してほしい」とコメント。トヨタ側から村に「従業員には給与面など、これまでと同様の対応をしていく」と説明があったという。

 広島県府中町のマツダ本社工場に勤めるベテラン従業員は「地域の方を工場に招待してイベントを開いたばかり。われわれは言われたことをするだけだが、今回の騒動は残念だ」とため息をついた。

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