東京・歌舞伎町の通称「トー横」に家出をしてきた小学6年の少女(11)とわいせつな行為をしたとして、警視庁少年育成課は6日、不同意性交の疑いで練馬区の私立大1年、境晋吾容疑者(21)を逮捕したと発表した。逮捕は4日付。

◆「トー横は悪い大人が子どもを食い物にしている」

 逮捕容疑では4月10日午後5時ごろ〜同9時ごろ、新宿区歌舞伎町のビジネスホテルで、関東地方に住む少女が13歳未満と知りながら、わいせつな行為をしたとされる。調べに「弁護士と話すまで全て黙秘します」と認否を留保している。

東京・歌舞伎町の「トー横」周辺を行き交う人たち=2024年5月

 同課によると、境容疑者は「トー横の元帝王」を自称し、周辺に集まる「トー横キッズ」と呼ばれる若者らには知られた存在だったという。少女は事件当日に家出してきた際、境容疑者から「泊まるところがある」などとホテルに誘われ、犯行に遭ったという。  少女は事件の翌朝、別の男性と歩いているところを、親の要請を受けて探していた警察官に保護された。聞き取りに「トー横はみんなが助け合っている印象があり、自分の悩みに共感してほしくて来た」などと説明したという。  同課は境容疑者が同様の事件を繰り返していた可能性もあるとみて捜査。「トー横は悪い大人が子どもを食い物にしており、犯罪に巻きこまれる恐れも大きい」と注意喚起している。 

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