札幌市東区の納骨堂「御霊(みたま)堂元町」が内部に遺骨を残したまま閉鎖した問題で、経営していた宗教法人「白鳳寺」の代表ら3人を、北海道警が詐欺容疑で6日までに書類送検していた。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、代表らは2022年8月、実質的な経営破綻(はたん)を知りながら、新たな契約を2人と結び、永代供養料など約200万円をだまし取った疑いがある。

 御霊堂元町は12年開業。「都市型納骨堂」をうたい、770基あまりの納骨壇の使用権を30万~250万円で販売していた。しかし、葬儀会社から借り入れた2億円以上の返済が滞り、21年秋に土地と建物を差し押さえられた。22年7月には強制競売が始まり、不動産会社が落札。秋には、納骨堂が施錠されたまま、代表と連絡がつかなくなり、混乱が起きていた。

 その後、不動産会社が遺族に遺骨を返還する機会を設けた。札幌市によると、引き取り手のいない遺骨など、いまだに一部の遺骨が残されているという。(新谷千布美)

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