千葉県富津市の空き家で2月中旬、衰弱した猫計10匹と2匹の死骸が見つかった。

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 見積もりのために訪れた解体業者の男性が発見した。千葉県警は多頭飼育崩壊が起きていたとみて、動物愛護法違反容疑で捜査している。

 関係者によると、長期間閉じ込められていたとみられる猫たちは、やせ細って骨が浮き出ていたり、けがをしたりしていたという。白骨化した猫の死骸もあった。

 男性から相談を受けた、動物の保護活動をしている団体「10Lives Mihama Neko(美浜ねこ)」(千葉市美浜区)が千葉県警富津署に通報した。生きていた猫は同団体などが保護したという。

 関係者によると、任意の事情聴取に対して元々この家に暮らし、今も定期的に訪れている高齢男性は「18匹の猫を飼っていた」と説明したという。

 4月中旬にも、家主の許可を得た解体業者が室内に入った。階段が壊れるなどところどころが傷んでいた。ペットボトルや空き缶が散らかり、猫用のトイレなども見つかった。足の踏み場がない状態だった。(杉江隼)

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