最も印象に残っている顧客からの迷惑行為

 労働組合「UAゼンセン」は5日、スーパーやドラッグストアといった流通業やサービス業に従事する組合員のうち、46.8%が直近2年間で、カスタマーハラスメント(カスハラ)に当たる迷惑行為を経験したとのアンケート結果を発表した。2020年の前回調査より9.9ポイント減少したものの依然として被害が多く、さらに対策を強化すべきだと訴えている。

 調査は今年1~3月に実施し、計3万3133人が回答。最も印象に残っている迷惑行為は「暴言」が最多の6170件(39.8%)で、「威嚇・脅迫」2281件(14.7%)と続いた。

 迷惑行為に遭った際に「謝り続けた」との回答は35.9%で「毅然と対応した」の35.3%とほぼ同率。迷惑行為をした顧客の推定年齢は60代が29.4%、50代が27.2%と中高年が目立った。

 「冬の屋外で2時間以上、謝罪させられた」といった具体的事例も寄せられた。

 UAゼンセンは「特に対策は取られていない」との回答も多く、企業などに対策を義務付ける法制化が必要だとしている。

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