約2億4200万円の所得を隠して約1億円を脱税したとして、東京国税局査察部が、人材派遣会社「ベストサービス」(東京都江東区)と越川勝代表(55)を法人税法違反などの容疑で東京地検に告発していたことが5日、わかった。告発は3月29日付。

 関係者によると、越川代表は2022年8月期までの2年間、従業員に給料を支払ったように見せかけて所得を圧縮したり、故意に税務申告をしなかったりして、法人税約6千万円と消費税約4100万円を脱税した疑いがある。

 得た金は、馬券の購入や投資資金に充てていたとみられる。

 越川代表は取材に、修正申告を済ませたとしたうえで、「今後は適切に申告納税をしていく所存です。ご迷惑をおかけしたことをおわびします」とコメントした。査察部は昨年6月に強制調査(査察)に着手していた。(花野雄太)

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