いけすの中で泳ぐスルメイカ=5日早朝、北海道函館市の函館漁港

 北海道函館市近海で名産のスルメイカ漁が解禁され、5日早朝、約200キロが初水揚げされた。昨年の約1トンを大幅に下回った。市水産物地方卸売市場での初競りでは、水揚げ直後の「いけすイカ」がこの日最高値の1キロ8千円で取引された。昨年は3800円で、担当者は「良い値が付いたが、記録的な不漁が続いている」と話した。  漁は1日に解禁。市場の営業日程に合わせて2日に青森県沖で操業予定だったが強風のため延期され、4日に出漁し5日午前0時ごろに函館漁港に戻った。イカは12センチ前後で、漁師の田原正明さん(64)は「例年より量も少なくサイズも小さい」と厳しい表情だった。


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