国内最小とされるハッチョウトンボの雄=5月、和歌山県古座川町

 和歌山県古座川町の大谷湿田で、国内最小とされる体長約2センチのハッチョウトンボの羽化がピークを迎えた。雄は成長すると赤色、雌は黄褐色になり、飛ぶ姿は7月下旬ごろまで見られる。  全国的に生息に適した湿地が少なくなり、和歌山県は準絶滅危惧種に分類。古座川町では1992年に町内の大谷湿田で多くの生息が確認されたため、町が田を買い取り、周囲に柵を設けて保護してきた。2001年には町の天然記念物にも指定した。  町教育委員会の洞内宏文さん(55)は「とても小さなトンボ。大切な天然記念物で、町では保護に努めている。湿田に設けた木道からそっと観察してほしい」と話した。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。