川崎市の会社役員、藤井亮平容疑者(41)ら13人は去年、詐欺の被害者などから実体のないペーパーカンパニーの口座に振り込まれた550万円余りを別の口座に移してマネーロンダリング=資金洗浄を行ったなどとして、組織犯罪処罰法違反などの疑いで逮捕されました。

容疑者らが名乗っている「リバトングループ」は、4000以上の口座を管理し、さまざまな犯罪グループから資金洗浄の依頼を受けていた疑いがあり、これらの口座には少なくとも600億円が入金されていたということです。

大阪府警察本部がこのうちおよそ1000の口座について、100余りの金融機関に一斉に凍結を要請したことが捜査関係者への取材で分かりました。

関係先の捜索で押収した資料を分析するなどした結果、実際に資金洗浄に使われた疑いがあることが分かったということです。

口座が開設された金融機関は都市銀行や地方銀行、ネット銀行など多岐にわたっていて捜査関係者によりますと、これだけの規模で凍結を要請するのは異例だということです。

警察は、6月中にさらにおよそ300の口座について凍結を要請するとともに、引き続き金の流れやグループの実態などについて捜査を進めることにしています。

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