ゲームのアカウントなどを売買する「リアルマネートレード(RMT)」と呼ばれる仕組みを悪用して現金をだまし取ったとして、警視庁は浜松市の会社員の少年(17)を不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、4日に発表した。「違法と分かっていながらもばれないと思った」と容疑を認めているという。

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 サイバー犯罪対策課によると、少年は昨年12月25~26日に計3回、オンラインゲームのアカウントやアイテムなどを売買するサイトで、埼玉県の男子中学生(14)ら2人に対し、自作のサイトにアクセスさせてウイルスに感染させ、個人情報を不正に入手。その情報を使って本人になりすましてサイトにログインし、中学生の売上金9120円をだまし取った疑いがある。

約1年間で100回、400万円得たか

 同課によると、少年は実在するRMTサイトに架空のゲームアカウントを出品し、客を募集。応募した客とSNSでやり取りして自作のフィッシングサイトに誘導し、アクセスした相手をウイルスに感染させ、個人情報を抜き取っていたという。

 少年は調べに、「2022年秋ごろから少なくとも100回以上はやった。400万円くらいもうけた」と供述。だまし取った売上金は違法な換金業者を通じて暗号資産などに交換し、オンラインカジノなどで使っていたという。

 少年は5月13日、男子中学生ら2人に対する不正指令電磁的記録供用(ウイルス供用)容疑で逮捕(処分保留)されていた。(御船紗子)

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