3日午前6時31分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、最大震度5強を観測した。気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.9と推定される。M7.6を観測した元日の能登半島地震から続く一連の活動とみられ、石川県内で女性1人が骨折する重傷を負った。

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 気象庁によると、石川県輪島と珠洲の両市で震度5強、能登町で震度5弱などを観測した。この地震の影響とみられる若干の海面変動が珠洲市飯田の検潮地点で観測されたが、津波の被害はなかったみられるという。元日以降、周辺では震度1以上の地震が約1850回観測され、震度5強以上が観測されたのは1月6日以来で12回目。

 津幡町によると、町内に住む60代の女性が、地震の影響で右足を骨折したという。総務省消防庁によると、午前8時50分時点で輪島市内の家屋の倒壊が3件確認された。

 同庁は同日午前の会見で、地震発生から1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意するように呼びかけた。原田智史・地震津波監視課長は「被災地の建物はダメージが蓄積されて脆弱(ぜいじゃく)になっている可能性がある。夜に大きな地震が起きても安全が取れるように注意してほしい」と話した。

 北陸電力や原子力規制委員会によると、停止中の志賀原発(石川県志賀町)や東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)で地震による異常は確認されていないという。

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