福岡県篠栗町の田畑で見つかった、体が水色のニホンアマガエル=1日、福岡市の第一薬科大付属高

 体が水色の珍しいニホンアマガエルが福岡県篠栗町の田畑で見つかり、連絡を受けた福岡市内の二つの私立高でつくる「水中生物研究会」が飼育している。突然変異などによるとみられる。色の異なる個体は草むらなどで目立つため、捕食者に見つかりやすく、生き残るのは難しいとされる。  カエルは生徒の人気を呼び、スカイブルーの色にちなんで「そら」と名付けるアイデアも。生徒らは今秋の学園祭での一般公開を検討している。  第一薬科大付属高と福岡第一高の生徒らが合同で学ぶ同研究会によると、篠栗町の農家が見つけ、絶滅が危惧される水中生物の保護などで知られる同会に連絡し、譲り渡した。  カエルは雄で、体長約3センチ。通常のアマガエルは黒と青、黄の三つの色素を持つとされ、緑色や黄緑色に見える。今回の個体は、生まれつき黄の色素がないとみられる。  研究会の顧問、太田喜視教諭(58)は「生徒が遺伝の仕組みに興味を持つきっかけになれば」と話している。


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