送検のため、埼玉県警川口署を出る瀬川好一容疑者=2日午前9時

 埼玉県川口市でタクシー運転手の男性(72)が銃撃された事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された同市の無職瀬川好一容疑者(68)が逃走中、JR福島駅から乗車した新幹線の中で県警川口署に電話し「瀬川です。これから行きます」などと伝えていたことが2日、県警への取材で分かった。県警は容疑者が逃走を諦め、出頭する意向だったとみて調べる。

 県警によると、瀬川容疑者は5月29日の事件後に逃走、30日に福島市の知人女性宅を訪れた。31日、自分が全国に指名手配されたことを知り「ニュースに自分の顔が出た。電車代がないからお金を貸して」と要求。出頭の意向を告げられた女性は1万円を渡し、福島駅まで送った。

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