埼玉県川口市で、乗客を装いタクシー運転手の男性(72)を銃撃してけがをさせたとして、強盗殺人未遂容疑で逮捕された無職瀬川好一(よしいち)容疑者(68)=同市栄町3丁目=が逮捕前、知人女性に「これ以上は逃げられない」という趣旨の話をしたとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。
事件は、5月29日深夜に発生。県警は、現場から逃走した瀬川容疑者について、同31日午前11時半ごろに同容疑で公開指名手配した。
一方、瀬川容疑者は31日午後0時台の新幹線でJR福島駅を出て、午後1時50分ごろにJR大宮駅(さいたま市)で降車。ホーム上で捜査員に身柄を確保された。
捜査関係者によると、瀬川容疑者は逃走中に福島市内に住む知人女性宅に立ち寄っていた。県警がこの女性に事情を聴いたところ、指名手配を知った容疑者から「これ以上は逃げられない、と言われた」などと説明したという。
県警の調べに対して、瀬川容疑者は、事件に使った銃を「捨てた」と供述。県警は容疑者宅から実弾1発を押収しており、拳銃を自宅に保管していた可能性もあるとみて調べている。
逮捕容疑は、川口市内の路上に停車中のタクシー内で「金を出せ」と運転手の男性を脅して拳銃のようなものを発砲し、腹部にけがをさせたというもの。(山田みう、宮島昌英、浅田朋範)
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