長野市内のスーパーの店頭に並んだ「ビタミンちくわ」=1日午前

 能登半島地震で工場が被災した石川県七尾市の水産加工業スギヨが生産する「ビタミンちくわ」が1日、地震後初めて長野市内のスーパーの店頭に並んだ。生産量の約7割が長野で消費される「長野県民のソウルフード」で、この間出荷が止まっていた。約5カ月ぶりの販売に、待ち望んだ客が次々と手に取った。

 スギヨによると、ビタミンちくわは1952年に誕生した。肝油にビタミンが豊富に含まれるサメが大量に水揚げされるため使った。戦後の食料不足の中、手軽に栄養が取れると人気に。七尾港から新潟県の直江津港を経由し、海のない長野県で広がったという。

 スギヨは七尾市の本社や工場が被災した。

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