2025年大阪・関西万博を前に、日本国際博覧会協会(万博協会)の幹部と公式キャラクター「ミャクミャク」が31日、奈良県の山下真知事を表敬訪問した。海外パビリオンの建設状況や、会場予定地で起きた爆発事故について、知事が対応を問う一幕もあった。

 奈良市の奈良県営競輪場で6月6~9日に開催される万博協賛競輪を控え、高科淳・副事務総長が山下知事を訪ねた。協賛競輪では、レースの収益から経費を引いた半額にあたる数千万~1億円程度を協会に拠出する見込みといい、高科氏は「大切に使わせていただきます」と述べた。

 山下知事は、海外パビリオンの建設の遅れについて質問。高科氏は、参加国・地域が独自に設計・建設する「タイプA」は39カ国で見通しがついた一方、残り14カ国について「ゴールに近いところもある。(協会が建物を建てて引き渡す)『タイプX』を受け皿として用意し、丁寧に寄り添いたい」と話した。

 山下知事はメタンガスが原因とみられる3月の爆発事故の対応についても尋ねた。高科氏は「ガスの濃度を測定し、専門家の意見を聞きながら進めたい」と説明。知事は「気にしている県民は少なくないと思う」と万全の対応を求めた。(机美鈴)

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