那須雪崩事故の判決公判が開かれた宇都宮地裁の法廷=30日午後(代表撮影)

 「被告人をそれぞれ禁錮2年に処する」。高校生ら8人をのみ込んだ栃木県那須町の雪崩事故で、宇都宮地裁が30日に言い渡した判決は、遺族が望んだ実刑だった。滝岡俊文裁判長が主文を告げると、猪瀬修一被告(57)はうつむいて少し体を揺らし、菅又久雄被告(55)と渡辺浩典被告(61)は前を向き、微動だにせず聞き入った。  かつて生徒らを雪山に率いた被告3人は、いずれも黒いスーツ、白のマスク姿で伏し目がちに法廷に入った。被害者参加制度で対面の検察側席に座る遺族10人から厳しい視線にさらされながらも一礼し、着席した。  判決文が読み上げられると、遺族席からすすり泣く音が上がった。


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