警察庁は30日、横断歩道の白線の間隔を、現在の2倍の90センチまで広げることを可能にすることを決めた。関係の法令案をまとめた。設置・維持費用の削減などが目的で、パブリックコメントの実施を経て、7月下旬の実施をめざす。

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 標識標示令で、横断歩道の白線同士の間隔は45~50センチで設置すると定められ、実際には塗装の機械の仕様により全国的に45センチ間隔で引かれている。これを90センチまで拡大できるようにする。間隔を広げることで、わだちを避けて引くことなどが可能になり、維持しやすくなるという。自動車安全運転センターが昨年度行った調査研究で、90センチまでなら車両の運転者からの見え方に問題はなかったという。

 また、信号機のない交差点では現在、横断歩道があることを示す道路標示と標識の両方を設置する必要があるが、交差点の全ての入り口に横断歩道がある場所では内側の標識を省略可能にすることも決めた。一時停止の標識と一緒にある場合は横断歩道標識を設置しなくてもいいようにする。(編集委員・吉田伸八)

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