2025年大阪・関西万博の会場(大阪市此花区)で建設が進む大屋根リングをめぐり、大阪府・大阪市は29日、中高生向けに見学ツアーを開催すると発表した。1回目が6月30日で、10月まで毎月実施。計6日間で1日あたり3回、計18回となる。定員は各回25人、応募者多数の場合は抽選。

 ツアーでは大屋根リングに登ったり、府・市が出資して建設中の大阪ヘルスケアパビリオンをバスから見学したりする。

 府内に在住、在学する中高生などが対象で、無料。実施日は6月30日、7月28日、8月4日、8月25日、9月29日、10月27日のいずれも日曜日。初回の募集は6月1日からで、詳細は万博の情報発信サイト(https://www.expo-osaka2025.com/)で。

 ツアーは府・市が万博への期待感を高めようと企画。大屋根リングは会場のシンボルとされ、完成すれば直径675メートル、1周2キロ、幅30メートルの世界最大級の木造建築物となる。ただ建設費が344億円に上り、閉幕後に解体されることも批判された。現在、万博後の活用策が検討されている。(丘文奈)

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