酒気帯び運転の無罪判決が確定した福岡市の40代男性が、福岡県公安委員会による運転免許取り消し処分の取り消しなどを求めた行政訴訟の判決で、福岡地裁は29日、請求を棄却した。別の人物が運転していたと主張する男性の供述が「著しく変遷している」と判断した。原告側は控訴する方針。

 地裁での刑事裁判では道交法違反罪で有罪判決を言い渡したが、2021年の福岡高裁判決は、エンジンキーが発見されなかったことなどを理由に逆転無罪とした。

 林史高裁判長は判決理由で、男性が運転者を特定できるはずなのに特定しておらず、警察官の隙を見てキーを投棄した可能性も否定し難いと指摘した。

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