29日午前10時半ごろ、青森県深浦町上長慶平で「夫がクマに襲われた」と山にいた女性から消防に通報がありました。

消防などによりますと、クマに襲われたのは青森県つがる市に住む86歳の男性で、妻と山菜採りをしていたところ突然、クマに襲われて顔をかまれ、右耳からあごにかけてけがをしたということです。

男性は妻とともに近くの民家に逃げ込んだあと病院に運ばれたということで、命に別状はないということです。

青森県内では各地でクマの目撃情報が相次いでいて、青森県は、5月15日から県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」を出し、山に入る際は、クマの出没が確認された場所には近づかず、複数で行動して音を出しながら歩くとともに、生ゴミなどを屋外に放置しないよう呼びかけています。

山形 米沢でクマ目撃 周辺の小中学校では集団下校

山形県米沢市の中心部で29日、クマが目撃され、周辺の小中学校では児童や生徒を集団で下校させる対応をとりました。

29日午前8時半すぎ、米沢市通町の河原のやぶの中に入っていくクマ1頭を、近くを散歩していた男性が見つけ、警察に通報しました。

警察や市、それに猟友会が調べたところ、目撃されたとみられる体長およそ1メートルのクマ1頭が、およそ3キロ離れた、市中心部の住宅街の近くにある河原のやぶの中にいるのを確認しました。

その後、クマはやぶの周辺を移動しているとみられ、警察が追跡を続けるとともにパトカー3台で周辺をパトロールし、外出する際は注意するよう呼びかけています。

これまでに、けが人の情報は入っていないということです。

クマが確認された河原周辺の小学校や中学校では、下校時間が重なる児童や生徒が集団で下校したり、教員が車で巡回しながら子どもたちの下校を見守ったりする対応をとりました。

小学校6年生の孫を車で迎えにきたという50代の男性は「クマは野生の動物で、いつどこに出没するかわからないので不安です。子どもの安全を守るためにも周りの大人が注意せざるをえない」と話していました。

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