国民生活センターによりますと、ことし3月末までの5年間に、自転車の後部に子どもを乗せていて発生した事故が、医療機関などから207件寄せられたということです。
このうち去年7月には、幼児用の座席を使用せずに荷台に乗っていた6歳の男の子が、走行中の車輪に足を巻き込まれ大けがをした事例や、おととし8月には、幼児用の座席でシートベルトを装着していたものの、ヘルメットをかぶっていなかった5歳の男の子が、角を曲がった際に身を乗り出して電柱に頭をぶつけ、4針を縫うけがをした事例などが報告されています。
また、国民生活センターの実験では、
▽後ろの座席に乗った子どもの視界は狭く、障害物が見えにくいことや、
▽狭い道路や車止めの間を通り抜ける際に事故が起きやすいことなどがわかったということです。
国民生活センターは、
▽幼児用の座席は子どもの年齢や身長に合った製品を使用すること、
▽ヘルメットやシートベルトを適切に装着し、座席から体がはみ出していないか確認すること、
また
▽狭い道路や障害物の間を通り抜けるときは、自転車から降りて押して通過することなどを呼びかけています。
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