能登半島地震で被災し、石川県輪島市の仮設住宅に入居していた一人暮らしの70代女性が室内で孤独死していたことが28日、市への取材で分かった。20日に見つかった。県によると、能登地震後、仮設住宅での死者が判明したのは初めてとみられる。
県によると、これまでに市町が災害関連死として認定した30人に仮設住宅での死者はいない。馳浩知事は28日、記者団の取材に「大変残念だ。被災者の健康状態の把握や見守り支援をしっかり実施していかなければならない」と述べた。
市などによると、女性は4月12日に同市門前町の仮設住宅に入居。同月23日に保健師が見回り、家族が近くにいて、自力で通院できる状況だと確認していたが、その後、持病が悪化したとみられる。
同じ仮設住宅の団地に住む80代女性は「私も持病があり、何かあって誰も気付いてくれないかもしれないと不安だ。一人暮らしの高齢者が多く、今後も孤独死が増えるのではないか」と話した。〔共同〕
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