兵庫県教育委員会は28日、同僚の財布から現金を盗んだ中学校教諭を免職に、部活動をめぐり不適切な会計を繰り返した高校教諭を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。
県教委によると、免職となった尼崎市立武庫東中学校の男性教諭(34)は4月、同僚職員の財布から3回にわたり現金計3万円を盗んだという。
窃盗の罪で逮捕、起訴されており、県教委に対し「自分で自由に使えるお金が増えれば」と説明したという。
停職3カ月の処分となったのは県立高校の男性教諭(50)。姫路市内の高校で男子バレーボール部顧問をしていた2011~22年度、部員の宿泊費などにあてる目的でPTAから支給される「部活動後援金」から余剰金を生じさせ、本来は認められないバレーボールの購入などにあてていた。
合宿の際、PTAに申請した宿泊料金よりも低額な宿泊先に泊まるなどして余剰金を捻出していたという。
後援金は11~22年度に計約619万円が支給された。教諭は領収書などを保管しておらず、余剰金の額も不明。教諭は「保護者や生徒への負担を減らすため、余剰金を部活動運営費にあてた」と説明しているという。(高木智也)
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