米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡る訴訟で政府は28日、提訴した辺野古周辺住民の原告適格を認めた福岡高裁那覇支部判決を不服とし、最高裁に上告した。詳細は上告理由書で明らかにするとしている。

 訴訟で住民側は、辺野古沿岸部の埋め立てを認めた2019年の国土交通相裁決を取り消すよう求めた。今月15日の高裁判決は、訴訟を起こす資格である原告適格を認めずに、住民の訴えを却下した一審那覇地裁判決を取り消し、審理を差し戻した。住民は騒音や航空機事故で被害に遭う恐れがあり、原告適格があると判断した。

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