記者会見する伊藤環境相=16日午前、環境省

 伊藤信太郎環境相は16日の閣議後記者会見で、昨年度に過去最多の人的被害をもたらしたクマを「指定管理鳥獣」へ追加したと発表した。絶滅の危険が高い四国のツキノワグマは除く。都道府県による捕獲や生息状況の調査事業が国の交付金の対象となる。  伊藤氏は記者会見で、交付金の支給時期について「今年の秋のクマの出没に間に合うように準備を進めたい」と説明。「捕獲に偏らない対策を都道府県に働きかけたい」と強調し、対象には柿などクマを誘引する果樹の管理や、出没時の対応マニュアルの作成、訓練も含める考えを示した。


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