気象庁によると、日本列島は28〜29日にかけて広い範囲で大雨になる恐れがある。28日は九州南部や奄美、四国、東海で「線状降水帯」が発生し、局地的に猛烈な雨が降る可能性がある。同庁は土砂災害や河川の増水、氾濫に厳重な警戒を呼びかけている。

気象庁によると、東シナ海にある前線を伴った低気圧が発達しながら日本の太平洋側を進み、29日に日本の東に達する見込み。フィリピン付近からは強い台風1号が北上している。前線は南から暖かく湿った空気が流れ込むことで活発化し、大気の状態が非常に不安定となる。

29日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で東海350ミリ、近畿、四国250ミリ、関東甲信、九州南部200ミリ、九州北部、奄美150ミリ、東北、伊豆諸島、沖縄120ミリ。

気象庁は27日、鹿児島県と宮崎県で28日にかけて線状降水帯が発生する可能性があるとの予測情報を発表した。県単位の線状降水帯予測は初めてで、厳重な警戒が求められる。

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