去年12月、川崎市の多摩川で回収されたスーツケースの中から、東京 江戸川区の原唯之さん(46)の遺体が見つかりました。

死因は窒息死で、捜査関係者によりますと、首には絞められたような痕があり、手足は縛られていたということです。

警察は、原さんの元交際相手で、大阪 高槻市に住む西高舞容疑者(32)と、両親、兄、それに今の交際相手の合わせて5人を遺体を遺棄した疑いで逮捕していて、警察によりますと、母親を除く4人は容疑を認めているということです。

これまでの調べによりますと、交際していた2人の間に金銭をめぐるトラブルがあったとみられ、舞容疑者がその後の調べに対し、原さんが行っていたSNSでの配信活動を挙げて「トラブルについて配信で話されるのが嫌だった」などと説明していることが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

原さんは、去年配信した動画の中で舞容疑者らについて話していて、警察は、2人の金銭トラブルがほかの家族とのトラブルにも発展した可能性があるとみて詳しいいきさつを調べています。

遺体で見つかった東京 江戸川区の原唯之さん(46)は、動画配信サイトの「ニコニコ生放送」や、動画共有アプリの「TikTok」などで、ライブ配信を行っていました。

本人のものとみられる旧ツイッター、Xのアカウントには、13年前の2011年から配信を始めたと書き込んでいます。

配信では「唯我」と名乗り、視聴者の質問に答えながら、身の回りの出来事などを語っていました。

一方、配信では、関係者とトラブルになったことをほのめかす場面もありました。

Xでは、遺体で見つかる1週間から数日前までの間に「色々とありすぎて本当に疲れたわ」「俺は俺できちんと、ケジメ付けるつもり」などと投稿していました。

しかし、警察の捜査では、原さんの遺体が遺棄されたのは去年12月中旬ごろで、警察は、遺棄されて以降の投稿については、何者かが生存を装った可能性もあるとみて逮捕された5人との関連を調べています。

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