「六代目山口組」と「絆會」をめぐってはおととし1月、水戸市で六代目山口組系の暴力団幹部が拳銃で撃たれて死亡し、「絆會」の幹部が逮捕・起訴されたほか、同じ年の5月には三重県伊賀市で「絆會」の組員が六代目山口組系の組員に拳銃で撃たれて大けがを負うなど、2つの団体の対立によるものとみられる事件が2017年以降、去年までに10件相次いでいます。

団体の事務所などがある兵庫県や大阪府、抗争とみられる事件が起きた茨城県と三重県など6つの府県の公安委員会は今後、対立が激化し、市民に危険がおよぶおそれがあるとして、2つの団体をより厳しい取締りの対象とする「特定抗争指定暴力団」に指定するための手続きを27日に公示しました。

各府県の公安委員会が順次、2つの団体からの意見聴取などを進め、来月中にも指定を行う方針です。

指定された団体は、公安委員会が定めた警戒区域内での組員の事務所への立ち入りや、5人以上で集まること、対立する団体の事務所への接近などが禁止されます。

また、違反が確認された場合、警察は警告などをせずに逮捕することができるようになります。

指定が行われた場合、おととしの六代目山口組と池田組以来、4例目になります。

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