居酒屋などが並ぶ東京・上野の通りを歩く大勢の人たち=2021年7月
健康障害の防止に向け個人に適正飲酒を呼びかけた厚生労働省の指針公表後も、大手外食チェーン7社が飲み放題メニューを継続する方針であることが25日、共同通信のアンケート集計で分かった。飲み放題は代金の元を取ろうとして、指針が避けるべきだとした短時間の多量飲酒につながり、危険性が高いとの指摘もある。利用客からの根強い人気を背景に、見直しには至っていない現状が浮き彫りになった。 飲酒指針は2月に初めて公表された。対象は事業者ではないが、飲み方に影響する居酒屋やレストラン運営大手に対応方針を調査。その結果「庄や」を展開する大庄や「しゃぶ葉」のすかいらーくホールディングスなど全7社が今後の見通しとして飲み放題を「継続する」と答えた。 継続の理由では「顧客の強い要望」のほか「集客に有効」「一定の客単価が見込める」といった意見が目立った。「鳥貴族」のエターナルホスピタリティグループ(大阪市)は飲み放題は続けるものの「外部環境(の変化)によって実施継続を見直す可能性がある」とした。
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