海外旅行者向けガイドブック「地球の歩き方」の「横浜市」版が8月に発売される。表紙に描かれる場所は今回、アンケートで決まったという。横浜の「顔」に選ばれた場所は――。
「これ以外ないよねという表紙になりました」
24日に横浜市役所(中区)を訪れた宮田崇・地球の歩き方統括編集長はこう紹介した。
横浜市版の制作にあたって、編集部は昨年秋、市民らへのアンケートを実施。2500件余りの回答のうち7割が、西区と中区にまたがる「みなとみらい」を表紙イラストに推したという。
山下公園や中華街、磯子の工業地帯、ズーラシアといったアイデアも寄せられたが、今井歩プロデューサーによると、編集部の話し合いでも「みなとみらいが圧倒的で、意外と意見は割れなかった」。
問題は、どこから見た「みなとみらい」にするか。今井さんたちはアンケートを参考に現地で撮影したり歩いたりして、大さん橋から見た風景に決めた。表紙のイラストは楕円(だえん)形の枠におさまる。このため「バランスを考えて、泣く泣くインターコンチ(ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル)はカットした」という。
448ページの「地球の歩き方 横浜市」は8月1日に発売。全市立学校や市立図書館など523カ所に531冊が寄贈される。宮田さんは「『あ、うちの町も載っている』と思って、もっと横浜市のことを好きになってもらえたら」と話した。(小林直子)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。