【ストレーザ時事】財務省の神田真人財務官は24日夕(日本時間25日未明)、投機などによる為替相場の過度な変動に対しては、政府による円買い・ドル売り介入を含む適切な措置が「許されている」との考えを示した。先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため出張中のイタリアで、記者団の取材に応じた。

政府・日銀は急激な円安進行に対し、4月下旬から5月初めにかけて計2回の為替介入を実施したとみられる。

神田氏は、米国のイエレン財務長官が為替介入に関し「日常的に使われる措置ではない」などと発言したことに関し、「まれであることが望ましいことは言うまでもない」と指摘。米国と為替や金融市場動向に関し「極めて緊密な意思疎通を続けてきたし、今後も続けていく」と語った。その上で「必要に応じて、いつ何時でも適切な措置を取っていく」と強調した。

先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席し、取材に応じる財務省の神田真人財務官=24日、イタリア北部ストレーザ

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